場所はエディンバラの街の中心、Princes Streetから1本入ったRose Streetにあり、Primarkのお向かい。アクセスが非常に良いです。トリップアドバイザーには多くの日本人の方の投稿があるので、観光客には人気のレストランのようです。お店の名前がMusselということで、皆さんやはりムール貝(Mussel)を頂いているようです。これは期待と胸の高鳴りがほとばしりますね。
6時に予約して5時50分に入店。優秀優秀、と満足そうな配偶者をよそに、少し不安なぽろち。海外では、時間通りまたは少し遅れて入店する方がいいような気がしますが、お腹がすいてボルテージが最高潮の配偶者を止めることは誰にもできないのです。
愛想の良い店員さんに案内されお店の奥へと行くと、既にほぼ満員。テーブルとテーブルの間に全く敷居などはなく、店内が自由に見渡せます。カジュアル、という意味ではいいのですが、店内は騒々しく落ち着きがないので、ディナーと呼ぶには少々居心地が悪いです。日本のファミレスを想像していただければ、雰囲気はお分かりいただけるでしょうか。
ドリンクはイタリアの、'Pinot Grigio, Nello Just off dry, lovely fruity wine from Northern'をオーダー。フルーティー、とのことですが、お味は如何に?
ふーむ、確かにフルーティー。口当たりもソフト。しかし最後に渋みが残る気がして、グラスが進みません。
今回は2コースをオーダーです。Pre-Theatreコースといい、早い時間にコースをオーダーするとリーズナブルなお値段でお料理を頂けるのです。
というわけで、まずはスープ!
配偶者は本日のスープ。初めはかぼちゃスープかと思われましたが…。
ぽろち「如何ですか?」
配偶者「んー、普通の野菜スープ?優しい味です」
ぽろちは一口頂きましたが、野菜の甘みもコクも深みもなく、ただのさらさらスープと感じで、よくわからない奇妙なお味に不思議な気持ちになりました。
ぽろちはチャウダーです。
うーん。確かに魚介のエキスが出ていると思いますが、具のあさりは冷凍したあさりを解凍したようなお味。チャウダーといいつつ、具があさりしか入っていないという点も、ぽろちは納得いきません。
気になるメインですが、まずはフィッシュ&チップス。
パブで食べるフィッシュ&チップスと全然違う。
お腹がすいて涎を垂らす寸前だった配偶者の表情が、一気に曇りました。衣がただの白身魚のフライ、といった感じで、これでは日本の白身魚のフライです。
フィッシュ&チップスは、衣の原料にビールを混ぜているのですが、こちらのフィッシュ&チップスは、ビールの風味が皆無。褒めるとしたらライトで食べやすい。しかし、これをフィッシュ&チップスと呼んでいいのでしょうか。フッシュ&チップスを舐めているとしか思えません。
続いて今回のお目当て、ムール貝(Mussel)。
ぽろちと配偶者はムール貝が大好きです。
ソースはBlue cheese味(ブルーチーズ)をチョイス。ブルーチーズとベーコンの風味が利いた美味しいソース。しかし、ムール貝が開いていなく、かなり食べにくい。本当に、食べにくい。これまでエディンバラでムール貝を何度か食べていますが、どこも美味しい!また食べたい!という感想を持ったのですが今回はまた食べたいという感情が全然わき上がってこなく、終盤では微妙な面持ちでぽろちと配偶者は食べていました。
そして極めつけは、オイスター。
美味しそうですよね?美味しそうに見えますよね?だめです。全然だめです。悲しいくらい貧相なオイスターです。ぽろちと配偶者が求めているオイスターではありませんでした。
まずはオイスターの定番、エシャロットのソースが付け合わせで出てこない。ぽろちの怒りは最高潮。さらに、オイスターのエキスがたっぷりと溢れたスープを口に含んだ瞬間、口の中には海のミルクが一瞬で広がるのですが、このオイスターは全然だめです。通常ならばこのオイスターがこのレストランに来るまでの記憶が走馬灯のように伝わってくるのです。しかし、今回は、なんにも伝わってきません。魂のないオイスターはその辺の水槽でニート暮らしをしていたのではないかと思うくらい、薄いのです。これにはぽろちは怒りを通り越して絶望。配偶者はあせあせ、でした。
ポテトも、ポテトの熱い魂が聞こえてきません。このポテトは、ポテトなりの人生を歩んできていないのでしょうか。
ここのレストランはどうやらガイドブックにも載っているようで、アジア人を多く見かけました。値段もリーズナブル、店員さんも親切、カジュアルな雰囲気はよい。しかし、料理が良くない。魂の叫びが全く聞こえてこないのです。コストを抑えるような作意を感じました。ここに私達の家族や友人を連れてくることはないでしょう。
ぽろちと配偶者は早々にお店を後にし、怒りを鎮めるために飲み直しに夜の街へと繰り出したのです。
2 Comment
こんばんは、はじめまして。
Replyロンドン在住なのですが、近々エディンバラに旅行に行きます。
おいしいレストランをさがしているうちに、ぽろちさんのブログにたどり着きました。
ブログを読んで、一層エディンバラ旅行が楽しみになってます。
少々辛口でも本音が響くブログはとてもおもしろく読ませて頂きました。
今回のムール貝は、写真もおいしそうで人気店なだけに残念でしたね。
図々しいかもしれませんが、これまでムール貝でおいしかったお店を紹介して頂くことは可能でしょうか??
こんばんは。ブログを読んで頂いてどうもありがとうございます。
Replyムール貝のおすすめのお店ですが、Mussel & Steakというお店がいままで行ったレストランで一番美味しかったです (http://pommesandchips.blogspot.co.uk/2014/08/mussel-steak-2.html)。
ムール貝は量が2種類あり、500gと1kgがありますが、2人まででしたら500gで充分かなと思います。また、パンはおかわり自由なので、皆さん、パンをおかわりをしてムール貝のソースに浸して食べています。美味しいですよ。
また、まだ行ったことは無いのですが、The Royal Cafeというパブでも美味しいムール貝や生ガキを食べることができるようです。お店がパブの形態なのでパブの雰囲気も同時に味わえます(http://www.caferoyaledinburgh.co.uk)。ただし、どちらも予約は必須です。楽しい旅行になるといいですね!
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