絶景を写真におさめよう!カールトン・ヒル。

ニュータウンと呼ばれる新市街東側にある小高い丘、カールトン・ヒル。エディンバラに来たからには、まずこの丘を登っておきたい。エディンバラの観光スポットの1つであり、カールトン・ヒルからの眺望は、エディンバラの旧市街と新市街の二つの町並みと、北海まで開けてるフォース湾まで見渡すことができる。ここから見渡す景色は、しばし絵葉書や絵画の題材に使用されるため、目にしたことがある方も多いことだろう。



エディンバラの中心でもあり繁華街でもあるプリンセス・ストリートを、東に向かって歩き横断歩道を渡った先、左手にカールトン・ヒルへの入り口がある。中心街から気軽に行けるということもあり、カメラを手にした方や地元の方が犬を連れて散歩したり等、常に賑わっている場所だ。軽い運動にもなるため、ぽろちの散歩コースとなっている。


階段は段数が多く坂が若干急であるため、スニーカーやヒールが低い靴をおすすめする。運動不足のぽろちは毎回息が切れてしまうが、皆、悠々と登っているので見習いたいものである。丘の高さは46m程。ようやく登りきった先には広大な草地が広がり、歴史情緒溢れるエディンバラの街を見晴らす展望台や記念碑等が建っている。こちらは記念碑の1つ、パルティノン神殿風の建物、国民記念碑(ナショナル・モニュメント)である。


ナショナル・モニュメントは、ナポレオン戦争での戦没者を記念し、1822年にアテネのパルテノン神殿を模して建設が始まった。しかし、1829年、途中で資金難に陥り予算がなくなったため、建設を中断し円柱だけが並ぶだけという未完成の姿のまま、約200年近く経った現在も変わらず建っている。エディンバラは北のアテネと呼ばれているため、完成したモニュメントの姿をぜひ見てみたいものだが、未完成のまま時間の経過と共に深みのある風貌に変化していくであろうモニュメントも、趣があるというものだ。


こちらの灯台のような建物は、ネルソン記念碑(ネルソン・モニュメント)。ネルソン・モニュメントは、ナポレオン戦争における最大の海戦である、1805年のトラファルガー海戦での勝利を記念して、1815年に建てられた記念碑である。ネルソンとは、トラファルガー海戦で英国海軍を率いた英国海軍提督、ホレーショ・ネルソン氏のことである。こちらのモニュメントは有料だが、登りきると美しい風景が広がるため、おすすめである。


ぽろちと配偶者が登った日のカールトン・ヒルは、エディンバラにしては天気が良く清々しい秋晴れの空だった。風が冷たく少々寒かったが、眼下は絶景だ。


古都は改めて美しいと思える瞬間だった。
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