今回はホグマニーのトーチライト・プロセッションから帰宅後、興奮冷めやらぬ配偶者が早速動画を作成したのでご覧頂きたい。
12月30日から翌年1月2日までの4日間にわたって開催される、世界最大級の年越し祭り、ホグマニー。エディンバラ城周辺では、約8万人もの人が集まるというストリート・パーティーが催され、人々の興奮と熱気で寒さが一気に吹き飛ばされそうな盛り上がりを魅せてくれる。また、大晦日の夜には盛大な花火がに打ち上げられ、その年を締めくくると同時に、新年を迎える。年が明けての2日間も、新年を祝うイベントが催され、1月2日のホグマニー・カーニバルでパーティーは幕を閉じるそうだ。
このイベントの名である、「ホグマニー」は、スコットランドで大晦日を意味する言葉だそうだ。古くは、ゲール族、バイキング、ローマ人など、様々な文化からの影響を受けて、今日に至ったと言われている。スコットランドでは、 1640年にクリスマスを禁止された歴史を持ち、新年のお祝いが冬至シーズンのメイン行事となっていた。1958年にクリスマスが再び祝日となったが、現在も多くのスコットランド人が、クリスマスよりホグマニーを大切にしているそうだ。
ホグマニーでは、火を使う行事が多い。火は、冬至の後に戻って来る太陽を表し、悪霊を撃退すると信じられているとのこと。その年の厄を火で撃退して、新たな気持ちで新年を迎えよう、という意味も含まれているのではないだろうか。
うんちくはさておき、ぽろちと配偶者も、折角なのでこのホグマニーの初日に行われるトーチライト・プロセッション(Torchlight Procession)に参加することにした。チケットは約一ヶ月前に、インターネットで購入。ホグマニーイベント前日までに、下記の事務所で、チケットを引き換えればOK。ちなみにホグマニーチケットは、エディンバラ・フェスティバルと同様、日本にも郵送してくれる。チケットは急いで購入せずとも、12月半ば頃まで販売しているようだが、確実に参加したい方は余裕を持って購入する事をお勧めする。
ホグマニーは、12月30日の午後7時にたいまつをかざした行列と共に開始される。大音量のバグパイプとドラム隊を伴って、ジョージブリッジ (George IV Bridge)を出発地点に街の中心地まで練り歩き、ゴールであるカールトン・ヒルまで向かう。そして、壮大な花火と音楽と共にフィナーレだ。
前回参加したストリートイベント系であるハロウィンパーティーでは、あまりの人の多さに身動きとれず、写真を撮るどころか歩く事すらままならない、無惨にもなす術もなく立ち尽くしていた、ぽろちと配偶者。無能もいいところである。まさか今回も、同じ失敗をするわけにはいかない。無能のレッテルを貼られるのは、もうごめんだ。そういうわけで、ホグマニー開始は19時だが、ポテトを食べながら万全の準備を整えて、17時15分からスタート地点にスタンバイすることにした。
てっきり既に激混みだろう…と覚悟していたが、17時15分の段階では、立派な一眼レフを構えてひっきりなしに写真を撮りまくっているような、やる気と少々ウザさに満ちた人しかいなかった。これには、ぽろちと配偶者は拍子抜け。日本のコンサート前に催されるグッズ販売の列を想像していたのだが、それとは比較対称にすらならない。18時以降にスタンバイしても、全く問題ないと思われる。
ぽろちと配偶者は、写真撮影に勤しんだり、BGMに合わせて踊りながらスタンバイ。ポテトを食べて挑んでいるお陰か、気合い十分だ。ちなみにこちらが、今回のイベントで使用するトーチだ。トーチはスタート地点付近の、聖ジャイルズ大聖堂近辺で貰える。昔は当日に余ったトーチを無料で配布していたようだが、現在はホグマニーチケットを購入した方限定のようだ。
18時45分頃に、ようやくトーチに火が灯された。周囲の方々と火を分け合って灯りを灯すため、なんとなく結束力が生まれてくる。ぽろちと配偶者のBGMに合わせた踊りもキレッキレッだ。そうこうしているうちに19時。大歓声の中、スタートの合図と共に、早く並んだ者の特権、ぽろちと配偶者の列が先陣を切って群衆の中を練り歩いた。
たいまつを持って歩く配偶者は、とにかく皆の足を引っ張らないように頑張ろう!と何度も言って意気込んでいたが、行進中に、フェードアウトする者や、乱入する者、よくわからずとりあえず歩いとく?的な者が多数おり、プリンセス・ストリートの後半ではたいまつ組とそうでない人たちが半々くらい。これには、配偶者は少々がっかり。そして、混雑して歩けない、ということもなく、開始から30分くらいでゴールであるカールトン・ヒルに到着。
到着して数分後には、花火が打ち上げられた。
日本の冬ではなかなか見られない、冬の花火である。日本の花火も素敵だが、こちらの花火は躊躇いなく次から次へとガンガン打ち上げてくれるため、見応えがあるのが良い所。エモーショナルな音楽も雰囲気を盛り上げることに一役かっていた。こうしてホグマニーの初日は、カールトンヒルでの大量の打ち上げ花火でフィナーレ。トーチライト・プロセッションに大満足のぽろちと配偶者。これで無事2014年の年を越す事ができそうである。
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