2015年6月5日。インド料理屋激戦区でもあるここエディンバラに、満を持してとあるカレー屋がひっそりとオープンした。その名もThe Killer Restaurant。何とも過激な店名だが、その名の通り激辛料理が売りだ。一週間前にプレオープンした際は、激辛カレーコンテストを催し、地獄を知らない無謀な挑戦者達を次々激辛カレーで撃沈させたそうだ。撃沈といえども、どの程度撃沈する激辛カレーなのか…。カレーと聞いて行かないわけにもいかない。ぽろちと配偶者のカレーフェスティバルが幕を開けた。
本日のレストランは、The Killer Restaurant。以前ご紹介した、ぽろちと配偶者のお気に入りのカレー屋Kismotから暖簾分けした、姉妹店です。Kismotと言えば、2013年にUK No.1に輝いた人気のレストラン。そのレストランの姉妹店がオープンとなると、かなり期待も高まります。
気になる場所ですが、Lothian Roadというエディンバラを南北に通る道を南に進み、To llcrossの交差点をやや西に進んだ所にあります。観光スポットからのアクセスはイマイチです。
また大変残念なお知らせですが、タンドリーチキンが秀逸だったカレー屋Imansが、先日閉店。その跡地に、このお店がオープンしました。以前とはかなり雰囲気が変わりインド的ムードは一切なく、カフェ的な空間の中、クラブミュージックがガンガン流れているという、少々ピンとこない空気でした。また、オープン2日目ということで激混みかと思いきや、お客さんは誰もいなく、ぽろちと配偶者の貸し切り。そしてとにかく室内が寒い。何だかざわざわと胸騒ぎが…。
ちなみにここは、BYOB(Bring your own bottle)です。お酒を提供するライセンスがないため、ソフトドリンクメニューはありますが、アルコールはありません。持参したロゼでかんぱーい!
インド料理の定番、おつまみでPapadomをオーダー。
塩気があって美味しい、と思いきや、所々湿ってる部分があり、さくさくっとした歯ごたえが台無し…。「ま、まあ、オープンしたばかりだから忙しくて大変なんだろうし、ここは目を瞑ろう」と、ぽろちと配偶者は無言で完食。
スターターには、チキンティッカをオーダー。
スターターが運ばれて来るまで、かなり待ちました。これも「オープンしたばかりだから…」と辛抱強く待ち、ようやくいただいたお味はとても美味しかったです。胸肉が胸肉とは思えない程ジューシーで、柔らかい。丁寧に焼き上げているチキンでした。
チキンティッカに満足したぽろちと配偶者は、もちろんメインにも期待。というか、当然普通に美味しいカレーが出てくるとばかり思っていました。「お腹に余裕があったら違うカレーも試そう…!」などと調子に乗っていましたが…。
まずは配偶者セレクト、ほうれん草のカレーのSaagです。
辛さは15歳以上推奨の、マイルドカレー。マイルドカレーと名付けながら、何故15歳以上推奨のカレーなのかは意味不明ですが、15歳以下の方が食べても支障がない辛さ…というか全く辛くありません。食べれば食べる程、何だか言いようのない苦痛がぽろちと配偶者を襲います。油っぽすぎるのか、なんだか胸にくるんです。なんか、もうお腹いっぱいなんだけど…。という配偶者のコメントに唖然。
続いてぽろちセレクトの、玉ねぎとトマトベースの激辛カレーMadrasです。
辛さは18歳以上の推奨の、ホットカレー。ぽろち的にはもっと辛くして欲しい感じでしたが、配偶者は辛いと言っていたので普通に辛いカレーなのかもしれません。最初の一口は美味しく感じましたが、このカレーにもなんとも形容し難い謎のまずさが潜んでおり、一向にスプーンが進みません。
付け合わせにナンを二種類オーダーしたのですが、あらかじめ言ってくれればいいものの、「ナンを焦がしたから代わりにこのライス、フリーであげるね」と言われ、フライドライスを食べる事に。
と思いきや、後からやや焦げたナンが登場。
こちらもイマイチ美味しくない。カレーの苦痛と胃もたれとナンの困惑で、失望は最高潮。
おまけにポテト感覚で頼んだBombay potatoesってヤツが、大変まずい。
メリハリの無い味で、配偶者とぽろちにさらに追い打ちをかけます。
まずいメイン3品のおかげで、ぽろちと配偶者は完食できず退場。今までこんなことはありませんでした。打ち拉がれた気持ちで家路に向かいます。オープンしたばかりということできっとこの先良くなると思われますが、もう絶対行かない。
おまけに帰宅後、ぽろちと配偶者は謎の腹痛に襲われ再起不能に…。特に配偶者はトイレに籠りっぱなしで、まずさと腹痛で台無しの週末となりました。
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